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このブログは「The Elder Scrolls V Skyrim」のRP日記をのんびりと書き連ねるブログです。

スカイリムの踊り食い


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リコリスの旅61話【第二章】 ストームブリンガー

今回でFalskaar編も終了となります。
今回はSSも多く長くなっておりますので、そこだけご注意ください。


~ファルスカール港~
ヘンリク「おお、ファルスカールの英雄じゃないか!」

ブログ692 嵐01

スタルガルデ決戦から1週間、とうとうスカイリムへと帰る日がやってきた。
スカイリムへの帰還のための船が出るのはこの港のみ。
通ってきた門が仕えないかと3人で見に行ってみたが、こちら側の門はうんともすんとも言わなかった。

ヘンリク「船はまだ着てないよ。とはいえ、今日中には到着するからせめて最後の日くらいゆっくり過ごしておいてくれ。」


 

どのくらいに着くのかまではわからないらしい。さて、時間を潰すかと3人で相談する。

ブログ693 嵐02

ロイズ「折角ですし自由時間にしましょう。各自好きなことをして過ごす、ということに。」

俺のその言葉に二人は確かに頷く。
クーロンさんはその表情は相変わらず読めないが、この旅でなんとなく気分が高揚しているということだけはわかるようになった。まだドワーフ遺跡を調査したいとも言っていたがスカイリムが恋しくないということでもないのかもしれない。

二人と別れ後ろを向く。さて、こんなにいい天気なんだ。少しそこらへんを散歩しながら貰った本を読もうかな、と思ったその時だった。

クーロン「危ない!避けろ!」

クーロンさんの切羽詰った声。その声に全力で反応し、すぐに感じる殺気に反応して頭を下げて避ける。

ブログ694 嵐03

この少女と出会ってから今まで何度も見てきた。振るえば枝から葉を落とすように手足が飛び、腐った実が木から落ちるように首を斬り飛ばす一撃。

それが今自分の頭の上、避けなければ首を斬り飛ばす位置を薙いでいく。
暖かい日差しの中を魔剣が唸りながら切り裂いた。
あたかも檻から放たれたばかりの飢えた狼のような声が魔剣から蠢き発せられる。

ロイズ「リコリスちゃん!」
クーロン「ロイズ!離れろ!」

咄嗟に距離をとる。
そして流れるように弓を背から抜いて身構える。
クーロンも同じように剣を抜いて警戒している。


「なんだ、好きなことをしろ、と言ったからしようとしたのに。避けるなんてひどいじゃないか。」

その声は禍々しい響きをもって、見慣れた笑顔の眩しい少女の口から紡がれる。
さっきまであんなに天気だった空は恐れるかのように太陽を雲で隠す。

同じ笑顔でソレは黒いマントを剥ぎ取り捨てる。それと同時にどす黒い魔力が溢れ出る。

ブログ695 嵐04

「初めましてかな?それとも私はリコリスかな?クフフ。」
不愉快に耳障りな笑い声をあげながらそれはストームブリンガーを肩に担ぐ。

ブログ696 嵐05

クーロン「ストームブリンガー……!」
ロイズ「リコリスちゃんは……リコリスちゃんはどうしたんですか!」

くっくっく、とソレはさもおかしそうに笑う。

ブログ697 嵐06


「たーべまーした、アハハハハハハ!」

その言葉に一瞬目の前が真っ暗になるよう。

はぁぁぁぁぁぁ…と久しぶりの外を堪能するかのようにストームブリンガーを掲げ、たまらないといったように息を深く吐く。
「折角こうして私が私でいるんだ。天よ、私の名を呼べ!恐怖とともに!」

一気にストームブリンガーの体から魔力が溢れたかと思うと、世界は一変する。

ブログ698 嵐07

空に穴があいた。

「アハハハハハ!さぁ舞台は整った!殺したり殺されたりしよう!死んだり死なせたりしようよ!」

ブログ699 嵐08

ロイズ「リコリスちゃんを帰しなさい!」そう言って弓を構えようと……

「遅いなぁ。」

ブログ700 嵐09

次の瞬間には目の前にいる。クーロンですら反応できていない。
回避―――その前に衝撃。そして喉を潰されるような苦しみ。

ブログ701 嵐10

全身が魔力で磔にされる。まったく動けない。

「のんびりしてるのもいいけどさぁ、一度死んじゃうと終りなんだよ?」

ストームブリンガーはつまらなそうに、それでいて楽しそうに言い放つ。

「ほぉら、苦しそうだねぇ辛そうだねぇ!」

喉が潰される……!その時――

クーロン「ロイズを離せ、ストームブリンガー。」

クーロンが剣を横なぎにストームブリンガーに振るう。

ブログ702 嵐11

「いいよ、今度は君だ。楽しませておくれ。この渇望を癒しておくれ。」

魔力の磔が解かれると同時に吹き飛ばされるロイズを見ながら、こちらも動けなくなっていた。

クーロン「くそっ……なんつー魔力してやがんだ。指一本うごかせねぇ……。」

魔力によって厳重に施されていた拘束がふっと解かれる。
咄嗟に距離をとり、剣を構えなおす。

ブログ703 嵐12

ロイズが咳こんで体から魔力の残滓を追い出しているのが見える。
相当な魔力で縛られたらしい。相当の苦しみだったようだ。

ブログ704 嵐13

「クフフ、君は魔法が得意そうだね、じゃあ耐えておくれよ。すぐに死なないでおくれよ。」
挑発するように覗き込む。頭の中で瞬時に次の行動を予測する―――。

防護魔法……!

ブログ705 嵐14

咄嗟に不慣れな防護魔法を顕現させる。衝撃とともに体中に熱を感じる。遅れて猛烈な痛み。

ロイズ「無詠唱で……あんな高位呪文を……!?」

ブログ706 嵐15

クーロン「ガハッ……!ぐううう……!」

咄嗟に詠唱したにしては上手くいった。普段なら自分を褒めたいくらいだが、薄切れ一枚のように防護呪文を叩き割ってダメージを与えられた。体中がバラバラになるような痛み。

「なんだ、つまらない。」

ブログ707 嵐16

心底つまらなそうなその言葉。そう言いながらもその顔は愉悦に蕩けている。

「いいや、ロイズさん、先に死んでオレの中に入って一生一緒にいておくれ?クフフフアハハハ!」

未だダメージから復帰できないロイズの元に歩いていくストームブリンガー。

クーロン「やめろ、リコリス……!やめろ!」

ロイズ「リコリス…ちゃん……。」

その呼びかけに心底楽しそうな笑みを浮かべてから、ストームブリンガーを振りかぶる。

ロイズの目に諦めと、魔剣に魂を吸い尽くされ、一生そこで捕らわれる恐怖が浮かぶ。

ブログ736 嵐45


「じゃあね?」

振り下ろされる―――その時。

人間離れした速さで間に割ってはいる影。

ブログ708 嵐17

それは猛烈な勢いで振りかぶるストームブリンガーに大上段で蹴りをぶちかます。

それに対してまた人間離れした反射神経でストームブリンガーが体と剣を引き戻す。

そのまま流れるように蹴りはストームブリンガーの顔を蹴り飛ばす弧を描く。

人と人がぶつかった音とは思えない音があたりに響き渡る。
綺麗に顔を吹き飛ばすような速度の蹴りを、ストームブリンガーは片手で受け止めたのだ。

ブログ709 嵐18

セロ「こいつの魂は先約済みでな。お前なんぞに渡せない。」

ブログ710 嵐19

「クフフ、お前なんか臭いが違うな……何者だ?」

ブログ711 嵐20


ロイズ「セ、セロ……さん?なぜここに……!?」

互いに互いを弾き飛ばし、距離をとる。
セロ「お前の帰りが遅いからだ、バカめ。」
ロイズにセロさんと呼ばれた不思議な冑の男はロイズを守るようにストームブリンガーと対峙する。

ブログ712 嵐21

おそらく輝く門のスカイリム側を通ってきたのだろう。

ブログ713 嵐22

「クフフ、君は私と殺したり殺されたりしてくれるのかい?楽しませてそして殺してくれるのかい?」

セロ「不愉快な魔力の剣だな。コレクションする価値もない。」


アハハハハ!と笑い声を響かせながら数mの距離を一歩でストームブリンガーが突っ込む。

それにすばやく反応したセロは、ストームブリンガーの一撃を剣で受ける。

ブログ714 嵐23

「ぐうっ……」とその衝撃にセロのフルフェイスの冑の下からくぐもった声があがる。

ロイズ「セ、セロさんだめです……正面から受けては……。」

あはははは!と不愉快な笑い声。

「わざわざ受けずに避ければいいのに。正面から私と討ち合うなんて、すぐ死んで楽しくないよ?」

セロ「知ったことか。その禍々しい魔力とともに紡がれる戯言をやめろ。」

ブログ715 嵐24

にやりと笑うストームブリンガーがそのバケモノのような膂力で無理やり鍔迫り合いを切払う。

セロ「ガハッ……!」
ロイズ「セロさん!」

ブログ716 嵐25
セロ「想像以上だな……この娘の身体の安全は保障できんぞ……。」
ロイズ「そんな…リコリスちゃんが……!」


「あはははは!お姫様を守りながら闘うのは辛そうだねぇ!あはははは!」

そう言って舌なめずり。

ブログ717 嵐26


「でも、もういいや。3人とも飽きちゃった。」
足元に膨大な魔力で紡がれた魔法陣が形成される。

ブログ719 嵐28

「死んだ後で私の慰みモノとなれ。」

その口からこの世界のどこでも聞いたことのない言葉で呪文が紡がれる。

―邪悪なる暗黒神 美と地獄の王―

―堕落したもの 蹂躙するもの ひしめくものに請願す―

―地獄の精鋭にして美の体現者 爵位を持つもの―

呪文が一つ紡がれるごとにその禍々しさは強まり、今や空間すべてを黒く押しつぶしているように見える。


ブログ718 嵐27

術式が紡がれ、ストームブリンガーが狂気の笑みを浮かべる。

呪文が完成する――その瞬間だった。

高速で飛来する影。

それは狙い誤らずストームブリンガーの腹部へと突き刺さる。

ブログ720 嵐29

「グハッ……!」

超反応を可能とするストームブリンガーの意識の外側から射抜く神業のような一射。

それにより術式は中断され、魔法陣は掻き消える。

「こ、この……!」

その矢に続き1本2本3本……と信じられない速度で矢が撃ちこまれる。

ガスッ!

ブログ721 嵐30

ロイズ「リコリス・・・ちゃん…!!」

頭部を貫いた矢。

致命傷ともいえる頭部への一撃を受けたストームブリンガーはふらふらとその身体を揺らす。

クーロン「どこからの矢だ!?」

???「賃金分の仕事はしてもらわねば困ります。」

ブログ722 嵐31


屋根の上から涼やかな、怜悧で氷のような冷たい声がかかる。

クーロン「……ルクスか…?なぜここに?」
ようやく魔力の直撃を受けたクーロンも回復してフラフラと立ち上がる。

屋根から飛び降りたその影は綺麗な弧を描いてクーロンのそばに飛び降りる。
褐色の肌と薔薇の眼帯を持つ美女。

ブログ723 嵐32

ルクス「あなたが私の依頼分の働きをしてるか見にきたのですよ。」
クーロン「立て込んでてな……。」そういって肩をすくめる。次の瞬間、傷に響いたか顔をしかめる。

ロイズ「ルクスさん……まさかこんなところで会うとは。」
裏家業に従事する2人は顔見知りのよう。

ルクス「これはロイズさん。前の仕事ではお世話になりましたね。」
どうお世話になったのかはその口調からは読み取れない。
いい意味ではないのかもしれない。
ロイズもソレに対して苦虫を噛み潰したような顔を見せる。
クーロンが肩をすくめる。

セロ「おい、まだだ。和んでる暇はないぞ!」
ロイズ「そうですよ!リコリスちゃんが!」
セロ「違う!まだそいつは 生 き て る !

そのセロの叫びに皆が驚愕とともに、その頭部を貫かれたモノをみた。

クフフフフフ、アハハハハハ!アハハハハハハハハハ!

それはさも可笑しそうに、これほどないほど楽しそうに笑い声をあげる。

「死ぬのは久しぶりだった。」


ブログ724 嵐33

ルクス「頭部を撃ち抜いて生きてるなんて、気持ち悪いですね。」
ロイズ「リコリスちゃん……本当に君は……!」

頭部を貫いた矢を無理やり引っこ抜く。
貫かれた無残な傷は、瞬く間に癒えて傷跡すらなくなる。

「いい矢だった、一度死んでしまったよ!アハハハ!すごい、すごいよ!!」

セロ「観念しろ、いくらお前でもこの人数を相手にはできまい。」
ロイズとクーロンも素早く応急手当を施し、復帰する。

ブログ725 嵐34

ブログ726 嵐35


「ええ?そんなつまらないじゃないか。まだ楽しもうよ、まだ遊ぼうよ!」

ブログ727 嵐36

「まだ一度しか死んでないよ?楽しいのはこれからじゃないか!さぁ、最高の舞台にしようよ!」



ルクス「言われなくても何度でも貫いてあげます。」
神速―神業のような速さで放たれた矢がストームブリンガーを襲う。

「もうその手はくわないよ。」

ブログ728 嵐37

剣の先から濃厚な魔力で出来た魔法陣が現れる。神速で飛来した矢は魔法陣に当たって燃え尽きる。

「もっとさぁ、工夫が必要だよ。頭を矢で貫かれたくらいで死ぬなんて、ただのリコリスじゃあるまいし。アハハハ!」

セロ「だが、お前の劣勢は変わらん!さっさとその娘を明け渡せ!」

アハハハハハ!
「その娘?リコリスの事かい?リコリスは私、私がリコリス。」

その同じ顔した禍々しいモノは、途端に優しげな顔になる。

「クーロン!ロイズさん!忘れちまったのかよ!オレだよ!リコリスだよ!」

アハハハハハハハハハハハ!堪えきれないかのように噴出して大笑いする。

ロイズ「くっ!このっ……!」
クーロン「その報い受けさせてやるぜ。」

セロ「相手にするな!ヤツに飲まれるんじゃない。」
ルクス「その通りです、安い挑発にのるなんて貴方らしくありませんね。」

「それにだ。」
そう言ってストームブリンガーは剣をスッと高く掲げる。

ブログ729 嵐38

その目はまさにバケモノのように蒼く不気味に輝く。

「アレを見てもまだ私が劣勢だというのかい?」

全員が空を見上げる。息を呑む。

ブログ730 嵐39

クーロン「なんだありゃ……規格外ってレベルじゃねーぞ……。」
セロ「い、いつの間にあんなものを……!」

ブログ731 嵐40
ストームブリンガーの頭上の空に空いた穴……、禍々しいその空に描かれるように強大な魔法陣が描かれていた。
先ほどルクスによって妨害された魔法陣とは文字通り規模の違う巨大なもの。

「クフフ、この世界にはないのかな?私の通った世界には言葉に紡がずとも高等魔術を完成させる術があった。」

「おっと動くなよ?せっかくこんな大サービスなんだ。最後まで見ていきなよ。」

全員がその場から指一本動かせなくなる。

セロ「ぬかった……これほどのものとは……!」
ルクス「なんて力……。」

ストームブリンガーは朗々と優雅に呪文を紡ぎ始める。
まるで世界にたった一人の吟遊詩人のように優雅な歌声。
しかし、溢れる魔力は狂気のような強大な魔力だった。

―黄昏よりも昏きもの 血の流れよりも紅きもの―

―時の流れに埋もれし 偉大な汝の名において―

―我ここに闇に誓わん―

もうその呪文を止められる立場のものは一人もいなかった。

金縛りの4人ではなく、たった一人を除いて。














―私は混沌の尊厳を守る最後の剣として法の尊厳によって生みだされた―
頭の中に綺麗な女性の声が聞こえた。それは何となくいつも傍にいたヤツの声な気がした。













ブログ732 嵐41

周りは真っ暗。オレ一人ぼっちだ。
なんだかとても眠い。誰かが呼んでる気がするが、もう寝たいんだ。
もうなんだか疲れた。ファルスカールだって救った。もう十分だ。

――ふと、懐かしい気配がする。

ブログ733 嵐42


―ボハン?そこにいるのか?―
一人ぼっちの長い旅を経て、今が一番傍に感じる。このまま一緒に……というのも悪くないかもしれない。

「ボハン?」

その影は振り向かない。
「ボハン、オレがんばったんだぜ?でも、これで終りが運命みたいだ。」

ブログ734 嵐43


その影は振り向かない。

ボハン「リコ……いつだって運命を変えられるのは前に進むやつだけだ。」

その声は叱るように、でも何よりも優しい声だった。

「でも、もう真っ暗だし……。」

ボハン「まだ諦めるには早いさ。」

ブログ735 嵐44


そう言って影は掻き消える。

待ってくれよボハン!一人にしないで!


遠のく意識の中、暗黒に塗りつぶされるように真っ暗になりつつある意識にふと風を感じた。
甘い……香り……どこかで覚えが……。

ふと、前にエルダーグリーンの樹まで一緒に旅したモーリスの言葉が蘇る。
(キナレスの風に乗って甘い香りだけが届くように。)




   ――貴女に私の祝福を届けましょう――




とたんに意識が覚醒する、暗闇に落ち込む意識の中で四肢に力が戻る。

まだ終わってはいないらしい。



















「ここにはモーンブレイドも!リコリスももういない!私を縛るものなどもうなにもない!」

強大な魔法陣は限界まで魔力を溜め込んでいる。
すでに限界は過ぎている。

ロイズ「セロさん……。」
セロ「どうにもならんか……。」
そう言ってすっと手を伸ばす。

クーロン「最後にでかい舞台用意してくれたもんだぜ。」
ルクス「もう諦めるんですか?雇い主を目の前にして。」
クーロンは肩をすくめる。

「これで終りだッ!!――な、なんだと……!?そ、そんなばかな!!」

突如として苦しみ始める。

魔法陣はバラバラと光の粉となって崩れ去る。

ストームブリンガーから溢れていた黒い魔力は淡い光へと変わって儚く消えていく。

ブログ736 嵐45

「くそっ!ここまできて!ここまできてか!」

淡く光る蛾が苦しむストームブリンガーの周りを舞う。
一つ羽ばたく度にストームブリンガーから溢れるどす黒い魔力が優しい色となって消える。

(オレを―― )

    「――返せ!」

「くそっ!ご馳走を前に……見くびった……。」

リコリスの左目の色も戻る。


ブログ737 嵐46

最後の黒い魔力が淡い光となって消えた時、リコリスの身体は崩れ落ちた。

「ざまぁ…みやがれって…んだ……。みんな……ごめ……んなs……。」
その場で倒れ伏すリコリス。

ブログ738 嵐47














揺れる感覚。ベッドの上か……?
そばによく知る気配を感じる。
「ううん…ぼ…はん?」
少しづつ意識が覚醒する。

ブログ737 嵐46

もやがかかった意識が復活する。

「目が覚めたか。」クーロンは本を読む手を止め、サイドテーブルに本を置く。
ボハンかと思ったのはクーロンだった。

ブログ738 嵐47

「クーロンか、いたっ……!イテテ……。ここは?」体中に激痛が走る。
クーロン「安静にしてろ、ここはスカイリムに向かう船の中だ。」

少しづつ思い出す。オレは皆を……。
「ご、ごめんなさい……オレ……。」

クーロンはそれには答えず少し笑って頭を撫でてきた。

どう反応していいか分からない。
「オ、オレなんかと一緒にいたせいで皆……。」

肩をすくめてクーロンが口を開く。
クーロン「皆無事だ。どうやったのかしらねぇがストームブリンガーの支配に無理やり抗ったお前のほうが体へのダメージがでかい。」

席を立ち、部屋のドアへと向かう。
クーロン「皆にお前が起きたことを伝えてこよう。心配してたんだぜ。あと、飯もってきてやる。」

で、でも……。

クーロン「やれやれ……。お前がいなけりゃここは救えなかったし、俺たちだって無事じゃすまなかったさ。他の三人も怒っちゃいない。また全力で止めてやるとさ。……まぁ気にしてるやつなんて一人もいねぇよ。」と、普段見せない笑顔をこちらに向ける。暖かい。

ブログ789 嵐48


そこで待ってな、と言い残し部屋を出て行く。


しばらくしてロイズさんの「リコリスちゃん!大丈夫ですか?」という声が部屋に入ってくる。
今は皆の優しさに甘える。

久しぶりのスカイリムが近い――。


~あとがき~
見てくださりありがとうございます。
長かった第二章Falskaar編も終わりとなりました。
最初は軽い気持ちで始めたFalskaarですがそのボリュームと自らの腕のなさでヒーッ!となってしまいました。
ですがその物語は何にも変えがたい楽しいものでした。
あんまりグダグダ言うのもなんなのでここらへんにして……。
今回長い間登場してくださったクーロンさんとロイズ君、そしてその生みの親であるRoundRovinさんときのこさんに、
改めて感謝を述べさせていただきます。キャラクターの設定や最後の戦いの特別出演の二人の動きなど色々相談に乗っていただきありがとうございました。

※途中ストームブリンガーが頭を射られたことに対して「リコリスじゃあるまいし」という発言はリコリスも出演させていただいているニコニコ動画で連載中の「とある便利屋の物語」のオマージュとして出させていただきました。改めてこちらもお礼申し上げさせていただきます。ありがとうございました。

すばらしいMODの数々を生み出してくださったMODDERの皆様、おかげさまで色々な楽しみができました。
ありがとうございます。
そして第一章第二章リコリスフォロワーと遊んでいただいたり、Twitterやコメントで応援してくださった皆々様。
その一つ一つがやる気と元気につながりました。本当にありがとうございました!

これからもよろしければお付き合いいただければと願います。
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  1. [ edit ]
  2. RP日記
  3. / trackback:0
  4. / comment:4

  1. [ 編集 ]
  2. 2014/06/28(土) 21:14:43 |
  3. URL |
  4. RoundRovin
長い連載お疲れ様でした!
ペースと内容をどっちも高い水準で維持できるのは
本当にすごいことだと思います。
第三部も楽しみにしております!

あとうちのフォロワーを出演、しかもいい役させてくださって
ありがとうございました。(*´ω`)

Re: タイトルなし

  1. [ 編集 ]
  2. 2014/06/28(土) 21:59:55 |
  3. URL |
  4. Lycoris
>>RoundRovinさん
コメントありがとうございます!
最後のほうはなんだか「早くのんびりできる話が書きたい」の一念でがんばっていた気がしますw
第三部はほのぼのとした話がメインになるかと思いますのでご愛顧のほうよろしくおねがいします。

クーロンさんにはいろいろな面でお世話になりました。とても頼りがいのある、そして動かしやすいキャラクターでした!ルクスさんも弓の名手ということで近接のセロさん遠距離のルクスさんで目立たせられたらな……と思っていました。あらためて色々ありがとうございましたー!

裏ボス登場

  1. [ 編集 ]
  2. 2014/06/29(日) 01:40:36 |
  3. URL |
  4. フカヒレ
裏ボスとは正ボスより格段に強いものであるっ!
という事を再確認できました。

うひぃいいセロさん早く助けに来てェ~
と思ったらセロさん本当にきたー!

やばいやばい全滅するー! 矢グサッ
ルクスさんきたー!

なんかもう展開がおいしすぎますわ~w
ごちそうさまです。
そして決着をつけるときのリコとボハンのシーンが何かもう凄い感慨深くて、しびれました。

ともあれ、Falskaar編お疲れ様でした。楽しく見ておりました!
のんびり編も楽しみにしとりゃーす!では!

Re: 裏ボス登場

  1. [ 編集 ]
  2. 2014/06/29(日) 02:30:45 |
  3. URL |
  4. Lycoris
>>フカヒレさん
コメントありがとうございます!
ストームブリンガーの最強の剣と言われるほどの強さを表現できればなぁと思ってがんばりました!
原作が好きなのでストームブリンガーが負けるというのもなかなか想像できず……w

しかし登場していただいたロイズ君のセロさんも負けて欲しくなかったのです。
セロさん=ネレヴァリン説みたいなのも好きなので決してボロ負けてはいないような雰囲気を……。
負傷したロイズ君を守りながらなので苦戦しましたが、ストームブリンガー相手に正面から受け止められる強さということで!

ルクスさん自身も今回の話の中で唯一ストームブリンガーに傷をつけた人かもしれません。
神業並みの弓の名手として、そして現実主義で状況判断から即詠唱妨害と頭部への打撃に転じる冷静さを表現できてたかなぁと思っております。

ストームブリンガーに対抗する術はずっと考えて、簡単に負けるのもなぁと思っておりまして、
正面きってはまず勝てませんから、じゃあ中から!ってことで主人公らしいことしてもらいました。
リコリスだけでも勝てないので、前のクエストで縁のあるキナレスがここぞという時に少しだけ手助けしてくれた、という設定ですw

応援ありがとうございました!今後もよろしくおねがいします(∩´∀`)∩ワーイ

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